私たちの敵はウィルスです
緊急事態宣言が出ました
大変な世の中になってきたという危機感が私たちの心にのしかかってきた。私たちNPOがかかわっている福祉サービスは滞ることができないので、「家にいよう」とも言えないし、「在宅ワーク」も不可能だ。
子供たちを預かる「放課後デイサービス」部門では、学校が休みになっている今の時期だからこそ稼働しなければならない。社員たちは感染に恐怖を感じながらも毎日朝から夕方まで、子供たちの支援に追われている。
私が担当している介護予防部門は介護予防体操サークルが自粛状態となり、1か月が過ぎた。3月の自粛要請をご連絡させていただいた時は、「自分たちで気を付けながら実施はだめなのかしら?」というご意見も多く、「じゃあとりあえず今月はお休みしますすね。」と渋々納得していただいたサークルも多々あった。だが今月は東京での感染拡大がメディアに拍車をかけ、テレビをよく見る高齢者にとっては危機感が増したのだろう。自粛要請の延長には皆さんが当たり前のように「中止にしましょう。」と答えられた。
地方での問題点も
私たちの地方はまだ感染者が少ない。しかしSNSやメディアでの情報が数時間で入る時代である。こんなことを言うと語弊があるかもしれないが、まじめで実直な(純粋ともいう?)方が多い地方ではその情報に感化されやすいのだ。
密集や密接になる場所も少なく、満員電車に揺られることがなくても連日ドラッグストアにはマスクを買い求める人が並ぶ。入荷しない日も開店前から押し寄せることを懸念して「今日のマスクの入荷はありません!」とものすごい大きな文字で張り紙がしてあるのを見て、なんだか普通にお店に入るのも恥ずかしい気持ちになった。まあこのマスク争奪戦に並んでいる人は大抵きまっているらしい。(そこまでする意味ある?)
先日身近で感染者が出た。原因は不要不急の外出だったのかはさておき、その後の行動が濃厚接触者を出してしまうという結果となった。だがそれは一つの結果に過ぎないのであって大切なのは私たち一人ひとりがどう反応するかなのだ。
決して人をせめてはいけない。偏見をもってはいけない。だれでも明日にでも感染する可能性をもって生きている。
今自分たちの生活スタイルの中で何ができるのかを考え、セルフチェックをしながら自分自身を守る。人との距離をおきながら、まわりの愛する人を守る。それが私たち人にしかできないすばらしいことではないだろうか。
私たちの敵はウイルスです
感染者への差別的な行為を繰り返すことで、私たちはウイルスではなく人間同士でこの世界を滅ぼしてしまうかもしれない。
ウイルスを予防・撃退
あらゆる立場の人間があたりまえの生活が送れるように…私たちNPOの理念を胸に、明日も自分にできることをするだけです。
アルコール消毒がなかなか手に入らないため、次亜塩素酸の消毒液を作りました。現場での消毒でウイルス予防に努めようと思います。